どこから考えるべきか

津田氏のインタビューの最後で伊藤氏の以下のコメントが気になった。
津田大介伊藤直也に聞く、「はてなブックマーク」の今と未来(後編)
" 直接的に人気のエントリーを書いたらお金をもらえるっていうのもおかしいですけど、それこそはてなブックマークが提供している広告みたいなのがあって、それはそのユーザーさんにちゃんとブックマークが稼いだトラフィックの何%かを還元する、みたいな仕組みがあるといいですよね。今はユーザーさんが見てくれたことが自分たちの収入になっているわけですが、そういう仕組みができれば、記事を書いた本人にも富が再配布されるようになるわけですし。"
http://ascii.jp/elem/000/000/119/119659/
サーバの運用コストや、最近議論されている帯域インフラのコストは、規模が大きくなるにつれて膨大な金額になるらしい。
ニコ動はそろそろ単月黒字化するらしいが、運用コストと運営会社の利益とコンテンツ制作者であるブロガーや投稿者の間の利益配分の適正とは何なのだろうか?
「何%」という数字は「何十%」でないというところが、運営者として現実的な感覚的なのだろう。
視聴率調査会社大手のビデオリサーチは、協力すると大画面TVをくれるという話しは聞いたことがないが、アメリカインターネット視聴率調査会社大手のComScore社は、協力する対価としてルータとインターネット接続を無料提供してくれたような気がする。
ちょっとちがうけれど、FON無線LANルータを安価で提供してアクセスポイントをユーザに生成させるのも、コムスコアのモデルに似ているような気がする。
何が言いたいのかというと、とりあえず、上記の「何%」が適正か式を求めた上で、はてなもプロバイダサービスを提供したらいいんじゃないかと思う。
通常は月に2千円くらい課金するが、ポイントやスターの多かった月はその料金が相殺され、場合によってはポイントでamazon楽天で買い物ができるようにすればいいんじゃないかと思う。
法律上の規制とか、資本とか、難しい問題はあるだろうけれど、はてなには積極的に資本主義の次を目指してほしい。
id:boltmanさんあたりが農作業の傍らに適正な式を導いてくれないだろうか…。