2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

まとめ

「とはいえ、面白いことというのは、すべてが同じ状態の中心部でなく、つねに変化する周縁部分で起こるものだ。」 「スノウ・クラッシュ」は、コンピューター用語に少し免疫のある人なら誰でも楽しめるとってもエンターテイメントなお話です。 ちょっとマン…

現実世界では―

つまり、現実の地球には、六十億から百億の人間がいると言われる。 いまこの瞬間に、そのほとんどが何をしているかというと、泥をこねて煉瓦を作っているか、AK−47を分解掃除しているかだ。 そのうち、自分用のコンピュータを買えるほどの金をもっている…

会社のオーナーはニッポニーズ。管理もニッポニーズが行っている。つまり、プログラマーは全員ワイシャツを着て、朝八時に出社してパーティションの中に閉じこめられ、しょっちゅう会議に出なくてはならないということだ。

メタヴァースのアミューズメントパークは、インタラクティブな3Dムービーをいろいろ選択できるから、それなりに楽しさがある。 だが、しょせんはビデオげーむにすぎない。 ストリートを分けるラインを踏み出た瞬間、色つきの形があらゆる方向から道路の轢…

二十代から本当の大人になって冷たい風に吹かれてみると、自分が本当は何なのかということがよくわかる。ようするに文無しの失業者でしかないのだ。

ヒロがメタヴァースに豪邸を持ちながら、現実世界では六×九メートルの部屋にどう今日しているのも、そのせいだ。 いつも夜のメタヴァースで、物理的・財政的制約から解き放たれたラスヴェガスのようにけばけばしく光り輝くストリート。 家を持っていない貧乏…

”メタヴァース“と呼ばれる、想像上の場所だ。

ストリートはメタヴァースのシャンゼリゼとも言える。 現実には存在しない通りを、何百万という人間が行き来している。 ストリートのサイズや構造は、あるプロトコルによって決められている。 ストリート全体は、半径一万キロ余りの黒い球体の赤道部分をめぐ…

セカンドライフの前に スノウ・クラッシュを読み直す

SF

ようやく、「スノウ・クラッシュ」から、メタヴァースについての記述をお届けします。 引用の順序は若干前後させています。