何が楽しいのか?

ここ数日、自分にとって一番楽しめることはなにか、どんなことを自分が一番面白いと感じるのか、ずっと考えていた。
ほとんどのことはどうでもいいように思える。というか面白く感じない。作られた娯楽、与えられた娯楽に興味はない。
すごい表現とか、びっくりするような美少女には興味を感じるし、見ているだけでエロスを得られるかもしれないが、自らそれを所有することはできない。さすがにもうそれくらいはわかる歳になった。
美しい陶器とか緻密なフィギュア、高い精神性を感じさせる食玩も大好きだけど、もちろんなくても生きていける。
それがなければ生きていけないという厳しい水準で考えると、ほとんどの物はなくてもよさそうだ。
では、自分にとってそれがないとやっていけない喜びとは何かと考えたとき、最後に思いついた答えは、魔術だった。
自分の身体を通して確認することができて、どこかにこの世界の秩序を完全に破壊してしまうような、別のチカラがあるという考え方に強く惹かれる。どこかにそれがあると信じることで生きていけているような気すらする。
物語にもフィギュアにも、自分が捜し求めているのは魔術のような気がする。ただ自分のリアリティを補強するためだけに物語を消費しているのかもしれない。物語とはそういうものだから、それはそれでいいような気もするが、こういう消費行動は子どもの頃ビックリマンではぐくまれたものだと確信できる。
自分が追い求めているものは、魔術だ。