昨日ジョブズのキーノートでi pod touchが発表された。

今月末から日本でも購入できるらしい。
すぐにアップルストアで予約を入れようとしたが、途中で思いとどまった。
あの先進的なインターフェースは、それだけで購入する価値が十分すぎるほどあるが、肝心な自分の可処分時間はどれくらいあるのだろうか?
いま取りかかっていることをある程度片付けて、ipod touchを十分にいじり倒せるような時間を捻出できる頃には、wifi対応で、itune music storeも、ストレージ容量も十分なiphoneが国内でも使えるようになっているのではないだろうか…
そんなことを考えて、今日のところはipod touchに予約を入れないで済ますことができた。
DSもPSPも、ゲームはすごくやりたいけど、可処分時間が全部なくなりそうだから、ここ数年スルーしている。
でも、appleのあのインターフェースは、キーボードをたたくとか、十字キーをぐりぐりするのとはまったく別次元だから、ブラウジングとかyoutubeとか、もしかしたら音楽や写真まで、まったく別の体験に変成/編成してくれそうな予感がして、スルーできそうにない。
ゲームは日常に対する別の時間・空間でしかないが、appleのインターフェースは、PCとネットが作っている日常を、それまでとちがったものに替えてしまうちからを持っている。
世界に対する認識のあり方を変えることは、思想にだってなかなかできないことだ。
iphone発売前に、エリック・シュミットiphoneを操作している動画を見たときに、これは操作じゃなくて、呪印だなと思った。
インドではムドラーと呼ばれ、仏像が力を制御するために指先で結んでいいるシルシであり、修験者が九字を切るときの、まさにあの中を切る動作。
九字切りが、真言と手印によって目に見えない潜在的な諸力を喚起しコントロールするように、appleのインターフェースも、空を切る指先から、目に見えない電波のプロトコルに暗号化された諸力を呼び出すことができる…
それがたった4万円で、かつポケットに入るとなると、「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」というクラークの言葉を思い出して、まさにセンスオブワンダーなプロダクトだと思った。
九字護身法 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%AD%97%E8%AD%B7%E8%BA%AB%E6%B3%95