グローバル化がもたらした二極化の問題点は

たぶん、彼らの置かれている環境が健康に生を管理された奴隷と変わらないというところにあるのだと思う。
彼らの日々の生活状況は悪くない。
しかし、彼らはそれを辞めることができない。
彼らの子どもたちのための学校はないし、時給数十円とかの彼らの賃金では、それでも農村の収入よりはいいらしいが、よほどのことがない限り別の階級に移動する機会がない。自らの意志と努力では、はい上がれないよう冷徹に管理された環境しか彼らには与えられていない。
また、工場の生産性がグローバルな需要に合わなくなれば、彼らの仕事はすぐになくなってしまう。
アルバイトと同じような雇用形態で、実際、賃金が上昇すればすぐに工場は閉鎖されるし、その工場の生産性が一つのものにしか対応できなければ、その需要がなくなったときが彼らの生活の終わるときなのだ。
ユニクロとかギャップの服が他の何かに転化されなくなったとき、たぶん中国で革命か大虐殺が起こるときだろう。
党がそれをどう管理するのか、世界が注視しているだろう。
日本の工場でも同じことがいえると思うが、そうならないように消費者の立場から何ができるのか、いまだにわからない。