日本にも貧困が拡がっている証拠として、給食費の滞納や未納が話題になる

ほんとうは払えるのに、親のモラルの問題で給食費を払わないという観点から論じられることが多いように思いますが、そういう議論は本質的ではないと思います。
親が給食費を滞納しているのに子どもが給食を食べている。給食費をきちんと払っている親がいるのに、払っていない親もいる。生活保護を受けていたって、払おうと思えば払えるはずだ、けしからん的な話ですよね。
子どもが給食を食べられるという前提で、好きなだけそういう議論をして、いかに給食費を払わせるかみたいなことをやるぶんにはいいと思います。
でも、親が給食費を滞納しているせいで、子どもが給食を食べられないとしたら、どうでしょうか。
ネオリベ的な世相が支配的なので、それは当然だとか、仕方ないよねみたいな方向に流されかねませんが、ここは議論以前の問題として、考えるまでもなく、どんな子どもでも学校給食を食べられるようにするべきだと思いますね。
子どもが給食を食べられないという実態があるなら、滞納がどうとか四の五の言ってないで、まずは、おなかいっぱい子どもに給食を食べさるのがさきでしょう。
そのために必要なら、無償提供にして、その財源は教育委員会とか校長の天下りとか、そういうところで無駄にかかっている税金でまかなうのが先だと思います。
沖縄返還の密約も大事かもしれないですけど、給食についての1964年の凡例ってやつを覆して、学校給食は生徒の基本的人権であるくらいにしてもらえないですかね。