東村山市をはじめとした給食費前払い制度は最悪の生権力である

なんだか勢い込んだ見出しですが、ちょっとフーコーっぽくしてみたかっただけです。
アーキテクチャとか問題にするなら、まずはこういうところで闘おうよって思う。

茨城県市議会議員の根本光治さんのブログに、東村山市給食費前払いについての紹介がありました。

滞納問題に関しては、小学校は直接現金徴収方式、 中学校では、前払いプリペイドカード方式のため、 これまで特別な対応をしなくても滞納が無いとのことでした。

http://blog.goo.ne.jp/edo8000/e/452359252e3d34a833b79295c6739da7

根本光治さんがどういう考え方の持ち主かわかりませんが、個人的には、市議会議員たるもの(共産党の肩をもつわけではありませんが)調布市議会議員のいび匡利さんのような見方をしてもらいたいと考えています。

ところが、調布市では、給食費を払ってなければ申し込んでいないと見なして給食は出さない、したがって給食費の未納はない、ということになっているのです。

http://05027858.at.webry.info/200906/article_2.html

東村山市調布市だけではなく、全国で給食費前払い制度を実施している自治体はずいぶんとあるらしいです。
でも、やっぱりこの制度は、給食費の未納をなくしたいってことが先にあって、子どもに食事をさせるという給食本来の目的を見失っているように感じます。
いかにも官僚的というか、子どもの命より給食費のほうが大事だという発想の人が思いついたんじゃないでしょうか。

Wikipediaには、「発展途上国における学校給食」という項目があります。

発展途上国においては、子どもが学校に行くことが困難な場合も多い。日々の食事が満足でない状況で、お弁当をもたせて学校に行かせるようなことが難しいからである。そのため、WFP(国連世界食糧計画)では、学校での給食事業を行ない、子どもの栄養不良を改善し、さらには親たちにも食事のために子供を学校へ行かせようと意識させ就学率を向上させている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%A6%E9%A3%9F

これは、「お弁当を持たせて学校に行かせるようなことが難しい」というより、子どもが働いていたり、親や家族に子どもを学校にやる余裕がまったくないから、「学校に行くことが困難」なんだと思いますが、これって、もういまの日本の状況と同じなんじゃないでしょうか。