2007-04-16から1日間の記事一覧

スノウ・クラッシュは、そのポップなスタイルとはうらはらに、セカンド・ライフが実現するテクノロジー世界の階級社会について扱っている。

この時代の階級社会は、同時に歴史や民族の問題が消えないということも意味している。 主人公ヒロとレイヴンはヒロインY・Tをはさんで対立関係にあるが、彼らの父親は第二次世界大戦でともに日本軍の捕虜となり、収容所を脱出したという過去を持つ。 ヒロ…

押井の攻殻は神話であり、神山の攻殻は人間ドラマである。

押井版の攻殻は、神山版よりも暗くて奥行きがある。 神山版の攻殻は、不安ではあっても、その正体はわかりやすく、その世界は明るくて開かれている。 画面が暗かったり、映画かTVかという違いもあるのだろうが、SAC-SSSを見てから、押井が遠景で語っ…

世の中には正しい歴史認識とは何かを重要な問題だと考えている人がいる。

たしかにアウシュビッツはなかったとか、強制連行はなかったとか、そう考える人が大勢になったら、徴兵制はあった方がいいとか言われそうでとてもイヤだ。 彼らにとっての悪とは何なのか、想像してみるのだがよくわからない。 私にとっての悪はとても明快で…

セカンド・ライフの前に 続き

昨日ようやっと情報処理技術者試験が終わって、結果は期待できないが、好きなことを考えられる時間が増えてうれしい。 でも、眠いから今日はあまり長くは書けない。